PCB使用の電気機器
PCBを使用している代表的な電気機器には、高圧トランス、高圧コンデンサー、安定器があります。
PCB使用の電気機器には、一般的に高濃度のPCBが使用されており、高圧トランス類であれば油量の50%~60%、高圧コンデンサー類であれば100%に相当するPCBが含まれているとみられます。
※ 下記写真は、中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)の PCBは何に使われていたのでしょうか? より引用
※ 下記解説は、環境省の ポリ塩化ビフェニル(PCB)使用製品及びPCB廃棄物の期限内処理に向けて より一部引用
高圧トランス
高圧トランス(変圧器)とは、ある交流の電圧をそれより高いか、または低い電圧に変える装置です。
高圧トランス内はPCB油とトリクロロベンゼンの混合液(重量比3:2)で満たされています。
例えば、50kVAの場合で、約115kgのPCBが入っています。
高圧コンデンサー
高圧コンデンサー(蓄電器)とは、電気を一時的に蓄える、電圧を調整する、位相を変化させる、といった効果を持つ装置です。
高圧コンデンサ内はPCB油で満たされています。
例えば、100kVAの場合で、約35kgのPCBが入っています。
安定器
蛍光灯の安定器の中にも、低圧コンデンサが使われています。
コンデンサ内の巻紙のすき間に少量のPCB油が含浸されています。
昭和47年8月以前に製造された業務用・施設用蛍光灯器具の安定器では、数十g程度のPCBが入っているものもあります。
ただし、一般家庭で使用されている蛍光灯には、PCBは使用されていません。